鹿児島県肝属郡錦江町 まち・ひと・『MIRAI』創生協議会

1114,15日で鹿児島県の大隅半島西部にある鹿児島県鹿屋市、肝属郡錦江町に行ってきました。

鹿児島空港に到着後、レンタカーを借りて1時間半弱ほど、助手席で周りの風景を見ながらのドライブ。

初めての鹿児島ということもあって、車からみえる桜島の雄大さに感動しつつも、あまり前提知識がないまま、グーグルマップからわかる情報の乏しさに飽きた頃、エフエム鹿児島を聞けばなに地域の情報入ってくるかなと思ったのですが、地域固有の情報ってなかなかないです。

そうだ!と思って、これから先に行く鹿屋市や錦江町で、どんな食べ物がオススメかラジオに投稿してみようと思い、その場で思いついたラジオネームを使って、携帯からホームページの投稿ページに投稿してみたところ、10分するかしないかのうちに、パーソナリティに読んでいただき、カンパチ・ヒラマサが美味しいということを教えていただきました。

なんか地域のFMって温かいですよね。投稿が読まれることも嬉しいけど、本当に親身に初めての旅行者にオススメを考えてもらえたことが嬉しかったです。

そのあと鹿屋市について、鹿屋航空基地史料館に行きました。

 

戦時中、鹿屋には3つの飛行場(笠野原・鹿屋・串良)があり、鹿屋基地は、真珠湾攻撃の作成計画が練られた「鹿屋会談」が行われた場所です。真珠湾攻撃の裏に隠された、雷撃攻撃の秘策など当時いまほど簡単に情報が得られない状況下でどれだけの人がこの作戦計画策定に尽力したかなど多くを学びました。また、戦争の最終局面では神風特攻隊で、828名が出撃し、日本で最も多くの特攻隊が出撃した場所ということも、恥ずかしながら知りませんでした。

改めて、僕たちは現代という一つの断面を生きていていますが、国を背負って戦った先人がいたからこそ、こうして今が豊かに生きられることや、そうだからこそなおさら精一杯生きることを大切なんです。

そのあと、ラジオできいたカンパチ・ヒラマサの海鮮が美味しい、ふる里館に行こうと思ったですが、お腹もグーグーだったこともあり、近くのとんかつ 竹亭 鹿屋本店で、本当に美味しいいとんかつをいただきました。(エフエム鹿児島さんごめんなさい。。)
店の大きさもさることならが、働いている多さに最初びっくりしましたが、お昼の時間をだいぶ過ぎているにもかかわらず、ひっきりなしにくるお客さんの数をみれば納得です。

 

その後今回の目的地である錦江町の

まち・ひと・『MIRAI』創生協議会のある旧神川中学校に行きました。ここは2008年に廃校となった中学校を再活用し、総務省が進める「お試しサテライトオフィス」として採用されました。現在すでにサテライトオフィスとして人事評価クラウドの「あしたのチーム」が入っており、また今後「ヤフー」も活用する予定だそうです。

 

クラスの中をリノベーションして、すごくかっこよく・おしゃれで中だけ見ると、都内ではいいお値段のするオフィスと遜色ない感じでした。また一歩屋上にでると、眼前には大きな海・後ろには山ととても素敵な自然環境があります。それでいて、都内では信じられないくらい安い値段で、オフィスが借りられる。

   

 

また話によると、ここでエンジニアを募集したところ、1名枠に数十人の応募があったそうです。

地域には若者が面白そうとおもう仕事があれば、優秀な人材がどんどんあつまるんです。IT業界が活況なこのご時世で、地域でこれだけ人の応募があるという話は、学びになりました。

僕たちリチェインも人の募集をしているのですが、サテライトオフィス作った方が早いのかなともおもったし、なによりここで働くのもすごく素敵だなと感じました。

サテライトオフィスとは別に、旧神川中学校コワーキングスペースも用意されており、そこでは空き家をリノベーションして地域密着型ゲストハウスを作ろとうしている井上聡佑郎に会いました。

錦江町にある大根占中央商店街。

その入口にある元肥料屋さん、はまぞの商店。

10年間もの間、ずっと板が打ち付けられたまま。商店街の入口が10年も空き家だと、町も元気がなくなる。

「この板を取ろう。」

と始まったプロジェクト。

店の入口をあえて開けて、若者がなにかをやっている状況に、地域の人が徐々に興味を持ち始め、すこしずつ1人、5人、10人と徐々に人が集まり始め、約1年かけて延べ153人搬出作業や、アイディアをしたそうです。地域の思いの詰まったゲストハウスですが、クラウドファウンディングにも成功して、工事も進行中です。2020年5月にオープン予定と聞きました。ぜひ行きたいです。

最後に、旧神川中学校の中には、ICT活用型学習教室「錦江町MIRAI寺子屋塾」が入っています。

町の自然豊かな環境でのびのび育ちながら、都会と変わらない質の高い教育が受けられる「学びの場」として、web遠隔ライブ授業やweb学習アプリを受けられるそうです。

僕自身子供をもつ親としても、IT環境が整ったこの時代、ライフスタイルや、住む場所を変えても、こどもの学びの機会は変わらない状況なんですね。むしろ、自然資源の多い場所でしか、体験できないことがあることを考えると、スポンジのように吸収できる子供時代は、自然に囲まれている方が絶対にいいですね。

ひと通り旧神川中学校の内部の説明を受けたあと、学校をあとにして、そこから20分ぐらい車で移動し、錦江町で有名な観光スポット雄川の滝に連れて行ってもらいました。

駐車場から滝まで15分程度のトレッキングをしたのち現れる、エメラルドグリーンの神秘的で美しい滝の光景の中では、こころが洗われる感覚を覚えます。

このスポットは昔から有名だったわけではなく、NHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニング映像で一躍有名になったそうです。

夜はやぶれ茶屋とうい居酒屋で、本当においしい、モツ鍋、唐揚げ、お寿司いただきながら、ここでの暮らしや文化のお話をきかせていただきした。こちらでは、焼酎のことを「そつ」というのですが、その「そつ」飲み方として水割りとお湯割りで、お酒と水(お湯)を混ぜる順序が逆ということは初めて知りました。この日いらい、忠実にその順序を守ってますw

本当に学びや、気づきが多かった1日でした。

次の日の朝、宮崎県児湯郡新富町のイベントに参加するため朝早く錦江町をあとにしました。1日でもこれだけファンになってしまう錦江町の魅力はまだまだあると感じる一方で、だからこそ次こそは仕事の提案や何かをつくるために来たいと感じました。

錦江町から海越しにみえる開聞岳、薩摩富士というだけあって、きれいだったな。登りたい!

旧神川中学校から一日まちを案内していただいた、
錦江町 未来づくり課 川路 美和さん
本当にありがとうございました。