「企業版ふるさと納税」についてご紹介
ご覧いただき、ありがとうございます。リチェイン向井・木村です。
今回は、昨年度より弊社で取り組みを始めた、「企業版ふるさと納税」についてご紹介させていただきます。
- 企業版ふるさと納税とは
企業版ふるさと納税制度とは、企業が応援したい自治体の地方創生プロジェクトに寄付できる制度です。この制度を通じて、人口減少対策や地域産業の振興など、各地域が抱える課題解決を直接支援できます。資金提供にとどまらず、企業の専門知識を活かして事業に参画することも可能で、地域との新たなパートナーシップを築き、社会貢献を実現する仕組みです。
- 寄付の目的
「夢ある未来を選択できる社会を創る」というスローガンのもと、笑顔あふれる地域の未来を創造することをテーマに、弊社主軸事業のIT事業にプラスとして、地域・社会貢献を目的とし、今回初の試みとして、トライアルで実施しました。社員の80%が地方出身者ということもあり、改めて地方創生や、出身地の自治体の取り組みや課題について考え、地域貢献に繋げるきっかけとなりました。
- 地域・社会のことについて考える機会
- 普段の仕事以外で社会に貢献できる機会
手探りではありますが、以下のフローで社内協議のうえ、寄付先を決定しました。
- 社内向けに制度の説明会を実施し、ふるさと納税の概要理解と、寄付への意義を説明
- 日本各地のふるさと納税候補地リストから、各メンバに候補地を選んでもらう
- 選定分類
- 自分にゆかりや、興味のある地域
- 社員旅行に参加した地域
- 興味のある事業
- その他
- ②の中から、投票でふるさと納税の寄付先を決定(今回は静岡と香川)
- 対象候補地への寄付を実施
- 寄付先について
今回、私が提案した香川県のプロジェクトが寄付先として選定されましたので、背景をご説明させていただきます。
- プロジェクトの概要
貴重な文化財を維持し、後世に継承していくという、意味のある取り組みだと感じたため、今回の企業版ふるさと納税の候補としてエントリーしました。

- 寄付先選定理由
四国八十八か所参拝(お遍路)は、菩提寺で毎年恒例行事となっていることから興味を持ち始めたのがきかっけで、2024年から毎年参加しており、自身にも関りがあり興味のある地域のため、寄付先として選びました。
参拝者減少による神社仏閣の維持や後継者不足、周辺地域の衰退、宿坊(参拝者の宿泊施設)の衰退などの要因から、近年は文化としても衰退してきているので、会社として貢献し、文化継承の一助になればと思いました。
- お遍路とは…
弘法大師(空海)ゆかりの、四国4県に点在する88ヶ所の霊場を巡る日本最大級の巡礼。約1200kmの道のりを辿り、自身の願いや供養のために参拝します。
- 寄付の内容
下記の対象5項目に、それぞれ10万円ずつ、寄付可能額上限の50万円を寄付しました。
- 選定基準:以下3つの条件で寄付項目を定義
- 対象文化財:重要文化財、もしくはそれに準ずるものであること。
- 事業内容:保存や維持に活用され、消耗品ではなく固定資産として後世まで残ること。
- 事業主体者:神社仏閣であること。参拝のメインとなる神社仏閣や関連施設維持を目的としているため。
- 活用先
- 神社仏閣

金刀比羅宮 と善通寺は重要文化財に、志度寺は国史跡に指定されております。いずれの神社仏閣も、国が守り後世に残していく重要な遺跡であるといえます。

- 仏像
どちらも重要文化財に指定されております。芸術上の価値が高く、国が守り後世に残していく重要な仏像であるといえます。

- 寄付結果
感謝状の進呈などはないものの、香川県HPの企業版ふるさと納税ページへ掲載されました。
- 香川県HPへの掲載

- 寄付先寺院からのお礼
1件の寺院からお礼の電話をいただきました。
- まとめ
今回の企業版ふるさと納税を通じて、自分の興味がある分野に対して社会貢献ができたので、意味のある取り組みであったと感じました。ただ、今回限りではなく、個人でも、寄付や観光という形で接点を持ち、継続的に何かしら支援をしていく必要があると思いました。この企業版ふるさと納税はそのきっかけになったので、いい機会をいただくことができました。