福島県南相馬市 東北プロボノプロジェクト

JEBDA鷹野さんとのご縁で、今年から東北プロボノプロジェクト(http://tohoku-probono.mystrikingly.com)に参画することになり、その中の参画企業である福島県南相馬市で宿泊施設付きのワーキングスペースやガラス工房を営んでいる小高パイオニアビレッジをご訪問させて戴きました。

南相馬は東日本大震災での被災地であり、福島第一原発の影響による避難地域として一度人口がゼロになってしまった地域なのですが、現在は避難解除され人口は当時から比べると1/3位は戻ってきているという地域です。

そんな課題しかない地域で事業を起こされて「100の課題から100の事業を作り出す」というコンセプトで情熱を燃やし続けている小高ワーカーズベース代表の和田さんが取り組んでいる「小高パイオニアビレッジ」に宿泊させて戴きました。

パイオニアビレッジ自体は外観もシンプルで周りに住宅がある中での施設なので、特別目立つ施設ではなかったのですが、中に入ってみるとコワーキングスペース・ドミトリーのような二段ベッド付きの個室、シャワー室、洗濯機や洗面所などが広くはないですがよく纏められた可愛らしい施設となってました。

また、震災後に福島県を訪れたことはなかったため幾つか車で回ってみたのですが、南相馬で見つけたホッキ飯は大変美味しくおにぎりと定食屋で2回も食べてしまいました。

小高にはROBOT TEST FIELDという広大な土地を利用した研究施設があり、中に入ることはできなかったのですが、ここで最先端のロボット研究が行われているのは新たな土地利用として面白いと感じました。

その他、大悲山という大蛇伝説がある神社に行ってみたり(杉の写真)、馬とゆかりが深い地域(野馬追とい祭りが伝統)なので馬事公苑という場所に行ってみたりでぶらりと地域を散策してきました。

最後に東京に帰る前にNext Commons Lab南相馬の中間発表会を覗かせて戴きました。

ホースシェアリング(市内の馬の利活用を事業化している)、コスプレ乗馬・ウマツリ(地域での馬の祭り)、Atviva(多くのアーティストがアトリエをシェアする「シェアトリエ」)など新しい取り組みを実践されている起業家の方の話が聞けて私自身もとても刺激を受けた時間でした。

今回の訪問は東北プロボノを推進していくための事前インプットのつもりで訪問したのですが、ネガティブな印象がある福島県に可能性を感じて新しい事業を起こそうと思っている人たちがこんなにもいるのかという驚きと情熱に私自身も心の中の起業家魂を触発されたとても楽しい訪問となりました。

既に福島県は復旧→復興→創造の段階に入っているなあと感じました。